父へのプレゼント「大三物語」

今年想いを込めたプロジェクトの1つが父へのプレゼント

と言っても私はオーダーしかしてないw

父の人生をプロにインタビューしてもらい、世界でたった3冊の本として仕上がりました。

「大三物語」 ー平成・昭和を振り返ってー

制作期間10ヶ月

本当は半年で出来上がるものだが、父が後から色々加筆したため長くなった。

父の幼少期からの話を母と一緒にインタビューしてもらい、描き起こしてもらってます。

最初だけ私も参加してます。

これみると、令和があとで出版されるのでは・・・

なぜ、これをプレゼントしたかというと、

父は一体何を考えて生きてきたのかという好奇心が原点。

父はあまり多くを自分からは語らない。

けど、質問すると想定以上の知識と想いで答えが返って来ることが多かった。

あー、この人聞いて欲しいんだろうなぁ。

でも、私が聴くには途中でなかなか結論を言わない喋り方にイライラしてしまう。

であればプロにお願いしよう。

そしてボケる前に。

と思うと70すぎて仕事も減った今のタイミングがいいのでは?というのがきっかけ。

いつも通りの父と母

大切に読ませてもらった。

インタビューのままの書き下ろしなので2人が楽しそうに話しているのが読んでいて浮かぶ。

何気ない2人のやりとりを読んでいて私は電車で泣いてしまった。

まだ2人とも生きてるのにね。

幼少期時代、学生時代、そして社会人、結婚、家族について・・・

特に結婚については父のインタビューなのに、母が全て答えているのが特徴。

私がその場にいたら「お母さん話すぎ」とすぐ突っ込んでいていたけど、

嬉しそうに当初を振り返る母も可愛らしい。

他人に興味がない父

前から薄ら気づいてはいたが、

改めて読んでいて分かったことは父はあまり他人に興味がないということ。

興味がないというよりも、変えられるものに注力していた。

それが自分であり、与えられている状況であり、未来だった。

会社への愛

そしてもう一つ。

父がいかに某航空会社での仕事をすごく楽しんでいたかが分かったのは発見だった。

唯一一方的に話しているのは仕事の話の時。

大企業以外にあまりイメージがなかった私だが、

それはそれは特に父が若かった頃はみんなの憧れであり、

経済だけでなく政治や世界情勢、地域、テロ、戦争、あらゆることが影響するところで連携

判断をする仕事だということを生々しく読ませてもらった。

素敵な夫婦

自分の親のことをこう表現するのは照れくさいけど、

やはりこの夫婦の形はこれで素敵で私の土台を作ってくれたものだなと思う。

2人が2人らしく生きていることに感謝。

そしてやりたいことをやって生きている。

子供に対してもそれを応援してくれている。

その惜しみない愛で私は育てられたんだなと思う。

そこには感謝しかない。

表紙は色々選べるらしいけど、今回は母が長年やっているアイヌ刺繍を入れるということで、三冊全てにアイヌの柄が入っている。

聴き書きオススメです。

https://www.kikigakibooks.com/