娘がキャンプから帰ってきて、家で泣き出した。

小学校2年生の娘が声を出して泣いていた。

その涙がなんだったのか、その瞬間はわからなかった。

3泊4日のリーダーズキャンプというものに娘を今年は入れてみた。

信頼している方々による運営と、去年参加している友達が良かったという言葉を頼りに何をするのかあまり細かく知らずに完全に私の意思で申し込んだ。

娘には事後報告。    そう、かなり強制。

「今年の夏こういうの申し込んだから行っておいでー」

イギリスでも2泊3日のサッカーキャンプに行ってきて楽しい思いをして帰ってきた経験があるので、きっと大丈夫だろうそう信じていた。

娘もよくわからないけど、特に質問もしてこないで「行くー」と。

今までと違うことといえば、娘は他の参加者をほぼ知らないという状況下行くということ。

少し不安気な表情をしつつも、唯一の知り合いである友達の息子さんと共に元気に出発

私自身はそんな心配もせず、あっという間に帰ってくる日を迎えた。

感動の再会!と思いきや、本人はあまり表情なし。

「おかえりー!どうだった?」

と聞いても

「楽しかった・・・・」

それ以上語られず、 とりあえず「ふーん」と言って帰宅。

帰宅しても多くを語らず、2時間経過。

ぼーっとテレビを見る娘に再び聞いてみる

「どうだった?」

「楽しかった。。。」

「どういうところが楽しかったの?」

「山登り」

「友達できた?」

「うん」

するといきなり大泣き。

さて、どうした。

何か辛いことでもあったのかな?

喧嘩でもした?

家に帰ってきてホッとしたのかな?

なーんて瞬時に親として考える。

が、聞いて見ると 「帰りたーい」

まさかの家ではなくキャンプに戻りたいとのこと。笑

これにはびっくりした。

つまり、キャンプの時間が恋しくて 泣いちゃうと。

本人は終わってしまったことを非常に悲しんでいる涙だけど、

私からすると泣けるほど楽しかったんだなぁと。

なんて素晴らしいんだろう。

泣くほど楽しい経験

果たして今後どれぐらいあるのだろう。

ここからは私1人の妄想だけど、 思えばイギリスから帰国して、日本の学校や環境に必死に馴染む半年間。

色々頑張っていたに違いない。

そんな中、このキャンプで濃い時間を過ごすことができて、心から楽しめた経験ができたのは親としても嬉しいなぁ。

「リーダーズ」というだけに、私が最後に「何かリーダーについて学んだの?」 と聞いたら

「んー・・・」

「リーダーってどういうことだと思う?」 と聞くと、

「んー、指図するのではなく、人に助けを求めたり、一緒に何かする人のことだと思った」   と。

誰かから聞いたというよりも、周囲の大人を見てそう感じたと。

すごい気づきだ。

親バカかもしれないけど、 テーマが私のテーマなだけ感動しちゃった。

私が小学生の頃はリーダーとは指図する人のことと思い込んでたなぁ。

小学校の卒業アルバムでも「仕切りたがり屋ナンバー1」に自分の名前が書かれて反省したほど。

とにかく、娘にとっては「泣くほど」の体験だったということ。

それをこの夏経験できたことを親としては祝福したい。

正解のない子育て。

本当に子供は身近な大人を見て学ぶ。

大人も子供から学ぶ。

大人は自分の子供だけでなく、他の子供にも影響を与え合っている。

改めて気が引き締まる。

泣くほど楽しい経験、いっぱいしてほしいな。