未完の大器

ひとり旅。

いつかやりたいと思いつつ、いざとなると人と一緒の方が楽しいから出来なかったひとり旅。

1人だと知らないとこ行くより知ってるとこへ行きたがる自分。

いつも直行直帰だったバルセロナにちゃんに感謝と別れを告げたくて、

自分が行きたいとこに行ってみた。

やっと出来た!!

10ヶ月やりきった自分へのご褒美です。

その中で3回目になるけれど、感謝とご挨拶せねばと思って訪れたのはサグラダファミリア。

 

私はサグラダファミリアに来るといつも「未完の大器」という言葉を思い出す。

大学時代ある人に言われて以来、ずっと自分は「未完の大器」であると信じていた。

だから学び、成長を求め、一体自分はいつになったら大器になれるんだろうと思っていた。

でも今回ここに来て気づいたことがある。

私は「未完と」いう言葉に捕らわれていた。

完成していないがど、既に大器でもある。

完成したら大器になるのではなく、すでに今も人は皆大器であることも受け止めたい。

いつか完成すると信じてながらも、

途方も無い道のりを歩む。

たまに振り返るとどれだけ進んだのかわかるけれど、毎日の生活の中では気付きにくい。

けどこのプロセス自体が美しく、人を魅了する。

サグラダファミリアは私たち人間を写し出しているように感じる。

だからこれだけの人が世界中から見にくる。

これは人生そのもの。

未完である自分を支えてくれるコミュニティがいる。

2026年に完成させると発表されてるこの建物にはどこか「完成することなんてないのでは?」と思う。

完成を楽しみにしつつも、人生の学びが終わることはない。