あなたの怒りはどっち?

皆さんどれだけ怒っていますか。

怒るということに対してどのように思っていますか。

「叱るはいいけど怒ってはいけない」

「怒るのはエネルギーを使う」

「自分だけ怒っていたら自分が間違っているように感じる」

「出来れば避けたい感情」

「怒った後が居心地悪いのが嫌」

「怒ることは良くない、負の感情だ」

などと思っている方は多いのではないでしょうか

でも怒りって実は宝物なんです。

自分の境界線(boundary)が分かる目安になるんです。

自分の中にある必要な感情なのです。

怒りというと破壊力のある怒鳴り声で派手なものを想像しがちかもしれませんが、

ここでは静かな怒りも含めています。

不快や不信感、そういうものも含みます。

その怒りとの付き合い方を今日はご紹介します。

 

 

1.怒りの源泉を知ろう。

怒りの源泉はあなたが大事にしたいモノ。

まず怒りの源泉をたどっていくと、そこには自分が大事にしたい価値観がある。

大事にしたい価値観が踏みにじられているから怒りが湧いてくる。

最初は説明できないけど気づいたら湯沸かし器のように怒ってしまって、その想いをぶつけてしまうこともあるでしょう。

それだけどこか許しがたい、そして自分は大事にしたいものがあるということ。

私の非常に器の小さな例を出してみましょう。

私はイギリスに来てから運転でイラっとするシーンがあります。

道路で縦列駐車の多いところは道がとても狭くなります。

そこで対向車を優先するとライトでピカピカとか片手をあげて「ありがとう」のサインを示してくれる人が多いのですが、中には親指でグッドサインをしてくる人がいます。

そのグッドサイン、私は腹が立つわけです。

そこで分析してみるとどうやらその「グッドサイン」ってどこ偉そうに相手から「いいぞ」「お前はグッドガールだな」を言われている気がしてならない、もっと言えば女性だから下に見られてるのではとぐらいまで思ってしまいます。

バカバカしい例ですが、ここにある私の大事いしたい価値観は何でしょう。

公平さ、男女平等あたりだと思います。

2. エゴからくる怒りと場の目的からくる怒りの区別しよう

怒りという感情には使えるものと使えないものがあります。

その違いは何か。

自分のエゴからくる怒りなのか場の目的からくる怒りなのかです。

怒りを抑えている人の多くは頭の中で自分が怒りを出したら

「すごいわがままを言っているようで勘違いされそう」

と思って表現せずにいることはないですか。

たとえば、毎年決まって回ってくる係があるとします。

その係になると大変だけでなく、誰もハッピーになりません。

本当は嫌だけど、ただ「毎年やってるから」を理由に、そして「その場をスムーズに進めるため」には黙って置いた方がいい。

自分一人が我慢すればいいのだと思って、1人で背負い込む。

そんなことはないでしょうか。

そういうときは是非自分に聞いてみましょう。

これって本当に自分のわがままから来ている事なのだろうか。

エゴから来ているものなのだろうか。

自分にメリットがあってもいい。

それは我儘ではない。

場の目的から考えた上であなたの声は無駄ではない。

そもそもの目的はなんだっけ?

そこから考えると声にしていい怒りや不満って結構あるのではないでしょうか。

3.ステイしよう

わがままとの違いをもう一つつけるとしたら、そこにステイすることです。

怒って、その場をめちゃくちゃにしたままそこを去っていてはただの無責任な人。

裏で愚痴ってばかりで表に出てこない人と大して変わりません。

すぐに答えが出なくてもいい。

でも、その怒りを出すとともにそこにステイする。

居心地は悪いかもしれません。いや、相当悪いと思います。

でも、そこに居続けることでただ言い放って去っていくのとは違い、 責任もって関わり続けることが大事だと思います。

もちろん自分が求めた通りにならないかもしれない。

けれど、言わないとなにも始まらない。

そして、言ったあとステイする。

そこから何かが生まれるでしょう。

4.小出しにしよう

怒りの感情は貯めれば貯めるほど捉われてしまいます。

そして破壊力ある怒りになりやすい。

小さなことで怒りたくないというのももちろんあると思います。

でも、本当にフラットの時に感じる不快感は出してみると案外「怒り」として受け取られないもの。

注意や気になることとして相手に伝わる。

小さく出していく。

「これちょっと違うな」と思ったらその都度伝える。

シンプルなことです。

小出しにすることで体の血のめぐりが良くなります。

出せずにため込むとそこに塊ができて血の循環が悪くなるのと同じように、

「ん?」と思うことどんどん出してみましょう。

以上4点が怒りとの上手な付き合い方のポイントでした。

怒りを表現するというのも自分らしく生きるために必要な要素だと思います。

私は今エゴか場の目的かを区別することを特訓中。

なかなか怒りを出さない自分としてはまず区別せずにどんどん出してみることから練習しています。

皆さんも怒りラボ是非やってみてください。