人と比較してしまうあなたへ

26歳でおめでた婚でした。

ちょうど転職をしたいと思って、働いていた会社に退職願を出して1か月経過したとき、 体調が悪く、病院に行くと妊娠発覚。

自分の人生が大きく変わるきっかけとなった出来事だった。

転職活動も中止し、退職後いきなり専業主婦(妊婦)ということに。
苗字が変わる、扶養になる、無収入の自分、つわり9か月。
他人のお金を使うという居心地の悪さ。
おめでたいことだから喜んでいる一方でいきなりの変化にショックもあった。

内心ずっとあったのはキャリアから外れたという疎外感、焦り、孤独感。

そもそもバリバリのキャリア志向だったわけでもないが、 ずっとなんだかんだ働いていると思っていたことが思わぬ形でなくなる。

「圭子のキャリアも終わったねー。」

「もうどう頑張っても第一線では活躍できない」

そんな声が自分の中で響きわたる。

友人の活躍を本当にすごいと尊敬すると同時に、「それに比べて私は・・・」と涙することも何回かあった。
当時同世代のママは少なかった。誰にも私の痛みは分からないだろうと思っていた。

そう、私は自分と他人を比較して生きていたのだ。

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ここから7年。その間に私は香港で4年生活し、今はロンドンで生活している。子供を2人出産し、コーチングとも出会った。
この7年間の間も数多くの出会いがあり、多くの人に支えられてきた。

ただ時間が経つとともに慣れたという言葉だけでは片づけられないシフトが私にはあった。

それは「なんで私だけ?私ばかり?」といった他人との比較に自分のエネルギーを注ぐところから、人生が「豊かになる」ことへの好奇心にエネルギーを注ぐことへのシフト

そう、ミクロからマクロに見るようになったことも含めて自分が軸としているものが変わったんだよね。
豊かさ。それはお金だけではない。経験もそう、感情もそう。幅を広げることもあれば、深みを増すことでもある。
縦でも横でもななめでもういい。そう自由。

「苦しいことも糧になる」そんなことは部活時代から分かっていたことだけれども、それが1歩も2歩も深みを増して理解している感覚。

苦しんでいる自分さえも「自分を豊にしてくれる要素」として捉えられるようになり、そこには「解決せねば」というよりも「どんな自分がいるのか」というところから向き合おうとしている自分がいる。
そういう意味では「人と比較する」自分も自分の一部。でも、そこにステイし続けててメリットはあるのかな。 豊かさを追求しているのであれば居心地の悪いその場所から出て次の自分を探求していってもいいよね。

私なりの「豊かになる」ための3つの考え方を紹介しよう。

①人の経験も自分の糧になる

幸い、私には心から尊敬する友人や仲間がいる。それぞれがそれぞれの道で活躍している。もちろん楽しいことばかりでもないし、それぞれの辛いこともあるだろう。

それぞれの悩みや喜び、成功体験をシェアして一緒に一喜一憂する仲間。この存在が私の人生の糧となっている。

自分とは違った道を魅力的に生きる仲間は本当に財産だよね。自分だけで全てを経験するのは不可能。選択して生きるということはそういうこと。タイミングやチャンスも人それぞれ。それを嘆いていてもキリがない。自分にしかない人生を生きることでそれも人の糧になる。だったら面白く生きたいものだ。

②自己投資することを惜しまない

旦那さんの稼いできたお金というのは多くの専業主婦(特に新婚時代)に持つ感覚でしょう。感謝の気持ちを持ちつつ、どうも自分のお金でないから思いっきり使いたいときに使えない不自由さを感じる。この不自由さのせいで自分は「○○にお金を使う権利なんてない」なーんて小さく見ていたらそれはやめよう。そんなのもったいない。忘れてはいけないのです、あなたも可能性あふれる存在であることを。たとえ何歳になったとしても。

そこでお勧めなのが自己投資という概念。

夫のお金だけれども、学びたいものがもしあるのであればそこはトライすべき。

莫大なお金がかかるものであれば、入念に本や人から調べて自分の好奇心度合をチェック。それでなければならないのか。他に方法はあるのか。その上での意思だったら相談ぐらいはできるでしょう。今すぐは難しいときがあるかもしれない。そうしたらどう動くか。大事なのは自己投資しようとしている自分にYESと言うこと。その認識が自分を動かす。自分を豊にしてくれる。

今でも忘れない。
私はコーチングを学びたいと思った時、色々調べやっぱりここで学びたいと思った。けど、決して簡単にOKされるような額ではなかったのも事実。何度も話し合い、旦那さんがOKしてくれて学びの旅が始まった。

そこからいかに私の人生は変わったことか。
その感謝の気持ちは今でも全く薄れずに持っているし、何よりもあの時の旦那さんの私への「期待」を感じられたのが嬉しかった。プレッシャーではなく、応援という意味での期待。これってパートナーシップで大事な要素なのかもしれないね。 まず、自分を満たしてみる。それで初めて他人をケアする余裕が生まれる。そうでないと自分がすり減ってしまう。自分が生き生きすること。それがなによりも家族貢献だと思う。

③失敗してもOK

人は無意識に失敗を恐れている。失敗の先に人にどう思われるかを恐れている。

そりゃそうだ。

失敗するよりは成功した方がいい。
でも、豊かさを求める上ではと失敗もありと思ウことって大事

失敗してもいいんだと思うと最初の一歩が踏みやすい。
言いたいことが言いやすい。
自由に生きやすい。
自分らしくなる。

もちろん「仕事」という場では価値を発揮しなくてはならない。クライアントからの期待以上のものに応えたい。けどそれを「失敗したらマズイ」というエネルギーからくるものではなく、「失敗しても自分はOK。でも自分は絶対に価値を生み出したい!」という想いからくるものでは本気のスイッチの入り方が違う。アイディアの幅も変わる。自分に失敗を許可しつつ、前を向くことでよりその人らしいエネルギーを注げるのだと思う。

どうかなー?

人と比較してしまうあなた。

自分の人生を「豊かにする」ための3つの考え方が役に立てばと思います。

是非、皆さんの自分の人生を豊にするためのアイディア教えてくださいな。コメント欄に書いてね!