Let’s talk about SEX

システムコーチングのORSCのメンバーが自主的に作っているUKコミュニティ。
システムコーチの資格を取った人、コースの途中の人、まだORSCコースを受けたことない人誰でもウェルカムなコミュニティの勉強会に初めて参加してきた。
ちなみにシステムコーチングとは2人以上のカップルやチーム、組織を対象とするコーチングのことです。
今回のテーマはそう、

“Let’s Talk About Sex”

私、義理の親も読むかもしれないこのブログにこんなこと書いちゃっていいのかしら。

さて、皆さんこのテーマを見てどんな印象を持ちますか。
「うげー!!」とか「超楽しそう!!」とか「おえー」とか人それぞれでしょう。
私は最初「外人好きだねー、こういうの」と自分と一線を置いて他人事にとらえていた。
けど、最近自分のコーチとのセッションで私は最近「ヒー!!」という体験を求めていることに気づき、自分の居心地の悪いところへチャレンジという意味ではこのイベントに参加すること自体がまさにぴったりなものだった。

もちろんORSCの場に絶大な信頼を置いているので、それぞれがセックスについて体験談を共有するとかそういう場ではないことは分かっていたし、黙秘権もあるので、そこは安心していたよ。だけど、テーマがテーマだったのと、また英語ってのと、初めてのコミュニティへの参加だったことからドキドキしてたのは事実。

どのぐらいドキドキしていたかというと、直前に寄り道してカフェで買ったコーヒーをそのまま飲まずそこに置いて忘れて出てきちゃったぐらい。(3時間後事情を説明したら親切にもお店の人はもう一杯ただでくれました。レシートもなかったのに、ありがたい!)

ここで誤解のないように伝えておくと、ライフコーチングもシステムコーチングも常にクライアントの「より良くしたい」と思っているテーマ(事柄)からセッションに入るけど、それはあくまでも入口。
テーマがどうであれ、結局みていくのはその人やシステムがどこに向かっていきたいのか、何を大事にしたいのかというところ。だからテーマでどうこうということはむしろないし、コーチとしてはそこを見失わないように自己管理が大事になってくる。
その自己管理の一環だというのが落としどころかしら?ってのが私の予想だった。

でも、今回それ以上の学びがあった。
3つの気づきとそこから見えた2つのギャップを紹介するね。

1.世の中に溢れている。

まず、セックスは世の中の多くの大人が経験することであること。そして、それ以外にも私たちが住む世の中は溢れている。セクシャルハラスメント、セックスレス、セックス中毒、同性愛、浮気、ポルノ、セクシャルアピール・・・ほんと様々な形で派生していて、セックスって「愛」と同じぐらい幅広い意味を持つ言葉である。

2.語られていない。

人によっては恥ずかしいこと、汚いこと、あるいは非難を受けやすいこととしてオープンとされない。そして人は自分の中にしまっておくことが多い。個人やシステムの中ではUNEXPRESSEDな領域であるということ。

3.ニュートラルなものである。

守秘義務も約束されている場所でいざ目の前にしてセックスについて向き合うと大ごとではない。

カップルでいうと、語られることは普通のことである。普段語らないし、自分の頭の中で思うことや意見はあるかもしれない。それを外に共有するとなるとかなりハードルが高く感じるし、それはすごいことと感じるかもしれない。けど、本当に安全で安心できる場であればいざそれをアウトプットすると意外と普通であるということ。

以上の3点を見るとなんかギャップがあると思わない?

1と2のギャップ:多くの人が人生で経験していることなのに、語られていない。

2と3のギャップ:語ることは大ごとだと思っているけれど、実はニュートラルなものである。

面白いよね。
もちろん話したくない人に「ニュートラルだから!」と言って強要することはないけれど、コーチとしてできることは常にそこを語ってもいいよというドアを他のテーマと同様に空けておくことだと思った。

実際カップルをコーチングしていてそこの領域を語っていいのかというのを個人的にどちらか一方から聞かれることも多いとのこと。もちろんYESだよね。もしかしたらチームという中でもそれがテーマとして出てくることもあるかもしれない。でもその場の尊重されている、守秘義務が守られている、ジャッジしない場創りが出来ているかってすごく大事。

我々は無意識に無視していた領域だったなというのが大きな収穫でした。

セックス、それは私たちの人生の一部でもある。
コーチとしてこんな大事なことを他の大事なものと同じぐらい大切に扱ってクライアントがより生きやすく、関係性がより納得する前に進められる場に行くことを支えたいと思った。