つながっているようで、つながっていない関係

Its time to talk.

「それ思ってるなら、なんで言わないの?」

人の相談を受けて、私が最も多く言う台詞かもしれない。


それ相手に伝えればええやん。

今の想い全て言えばいいやん

その葛藤も伝えればええやん。

ちゃんと時間作って伝えればいいやん。

そこはストレートに言えばいいやん。

などなど。

いうのは簡単だが、私自身もそういう葛藤がないわけではない。

ただ、コーチングやリーダーシップを経て、人よりその場で言いたいこと言えている方なのかもしれない。

理由はシンプル。


自分が正しいかにはこだわらず、相手に伝えることでそこから何が可能かに興味あるから。

今の便利な時代だからこそ大事にするべきことがある。

それは「対話」

Its time to talk.

SNSが発展し、人と繋がりやすい世の中になっている。

モバイルで仕事も進めやすい。

フェイスブックを使えば繋がりたいと思った人と大体繋がることができる。

そして、最近よく耳にする声が

「電話よりメールの方がいい」

なぜか。


間ができた時に耐えられないから。

その場で自分の考えを言葉にしないといけないから。

間違ったこと言ったら恥だから。

思考を通さずに話すことにリスクを感じるから。

など人それぞれ理由はあるかもしれないけど、

私からするとそれは逃げ道があるから。


メールやSNSの「近すぎず遠すぎない関係」がいいのかもしれない。

そう言う関係を否定しないけどそういう関係だけなのは切ない。

それをうまく伝えてくれているのが

シェリー・タークルの「つながっていても孤独」というテッドトーク。

ぜひ見て欲しい。

彼女は途中で最近の人は「afraid of intimacy
親密になることを恐れているとしてきしている。

誰とでも繋がれる時代に本音を語れる関係はどれほどあるか。
部分部分で本音だとしても全てをさらけ出せるほどつながっている人はどれぐらいいるだろうか。

量が大事なのではない。

そういう関係があるかが大事。

でないと全ての自分が偽りであり、偽りの上にある褒め言葉は受け止められない。

結果、自己肯定力も低く、孤独を感じる。

立場上そう言う自分は見せられない?

それはエゴに過ぎない。

そう言う人には親密になる関係が少ないと思う。


また、聴いてもらうというのも大事。

Herという映画では主人公がAiに恋をするというお話。

見ているととてもリアル。

忙しく過ごすこの時代だからこそ、

じっくり聴いてもらう、じっくり話すのは実に贅沢な時間になっている。

かくいう私は母っ子である。
高校の三年間父と2人でカナダで暮らしていたのだが、
月に一回は孤独感に襲われ涙していた。
友達ができて彼氏ができても。
母が遊びにきて帰国するときもいつもいなくなった後1人で泣いていた。

きっと全てをさらけ出して話せる相手が母以外にいなかったのだと思う。
あの頃から孤独ほど恐ろしいものはないと感じていた。

今読んでいるBrene Brownの新作「Braving Wilderness」で書いている事実。
大気汚染によって死が早まるのは5%、肥満20%、アル中30%、孤独45%!!!

さて、メール、SNS、メッセンジャーで忙しいあなた。
大切な人としっかり対話してますか。
毒づいた、醜い自分も含めどれだけ話せてますか。
そしてどれだけ相手の話を聴いていますか。

こう問いかけられたとき誰と対話したいですか。

Its time to talk.