False Harmony

今日本に帰ってきています。
久しぶりに日本で過ごす年末年始は新鮮でもあり、懐かしくもあります。

さて、皆さんこの一年振り返ってみてどうでしたか?

私は今年の年始に仲間を求めて、[addlink url=”http://bloom-life.net/index.php/2016/01/02/nakama/” text=”「飛躍の響演」”]をテーマでした。

そこからBloom Life TV、ロンドンで数々のワークショップ、スペインでのリーダーシッププログラムへの参加、独立マインドワークブックと動けたように感じます。

中には形にならなかったものもあるけれど、動いてみることで見えたことが収穫です。

後半はもはや意識する必要もないぐらい自分の中でこのテーマは「普通」になっていたと思います。

さて、今年自分にとって大きく、来年も引き続き大きなテーマは

リーダーシップの学びを深めること。

今年5月から始まったスペインで行われているこのプログラムはまさに私が学びたかったことを深めさせてくれる場。

参加者の中の日本人は私一人で、全部で13カ国から同じメンバーが集まります。

そんな10ヶ月のプログラムも終盤に差し掛かり、今は残り1回の合宿を控えている状態。

そんな中、私が今アンテナを張っているテーマがあります。

それは「False Harmony」

日本語にすると「偽りの調和」でしょうか。

もっというと浅いレベルでの調和。

全員が本音で話さずに物事が決まっていく、なんとなくまとまっている状態を私は「False Harmony」と呼んでいます。

私は比較的に言いたいことを言う性格。

人によっては伝えるのが恥ずかしいと思っている愛情表現、感謝の気持ち、謝罪はもちろん、ツッコミ、時には(いつも?)図々しさも出ている気がします。

ありのまま、ありのまんまです。

よく「圭子は外人だから〜、帰国子女だから〜」と片付けられてしまいますが、いわゆる慎ましく謙虚なイメージの日本人像とはかけ離れていると言うことです。

そんな私ですが、なぜかこのリーダーシッププログラムで議論するときは小さく縮こまっているんです。

発言することに躊躇する静かな自分がいるんです。

話はついて行っているのですが、空気を読もうとする日本人タイプな自分が顕著に出ます。

どう静かなのか。

それはグループでの話し合いの場で起きます。

>人と意見が同じであれば、そこに被せずに頷くだけで済ます。

>違和感があっても、その解決策が自分になかったら中途半端に発言しない。

>話がまとまろうとしている時に出てきたアイディアは空気を乱すから言わない。

>わからないことがあったとしてもそれは自分だけかもしれないからその場で聞かず、こっそり後で聞こうとする狡さ。

>相手のことをおかしいと思っても、相手を傷つけるだけだから言わない。

などなど数え切れない理由たち。

これだけ頭の中をぐるぐるしていると、結局よほど自信がある完成形に近いことしか言えなくなるんです。

そして無意識にその会の傍観者になって当事者ではなくなっている。

フォロワー状態の自分に陥りがちです。

あー勿体無い。

万が一そこでグループで何かの決定がくだされ、

「自分はそんなに納得していないけど、そう言う流れならと思って黙って従う」と言うことを私がしていたらそれはまさしくFalse Harmonyです。

こういうことって職場やコミュニティの会議でもあったりしませんか?

職場で実力のある人たちとミーティングをしているとき、

ミーティングで時間が限られている中アジェンダがてんこ盛りの時、

どこか「余計なことは言わない」に徹して、自分が感じる違和感はその余計なことと思ってしまうこと。

たとえ、自分の発言が大したインパクトを与えなくても、

たとえ自分に答えが見えてなくても、

そこにいる身として自分が見えているもの、

感じていることを場に出していくことではそこにいる意味があるのではないでしょうか。

インパクトを持つために発言をすると言うよりも、

“I matter” (自分もここの一部である)という意識を場にいる全員が持つことで、

きっとそこはFalse HarmonyからReal Harmonyに進化するチャンスがあると思っています。

時には場が乱れるかもしれない。

時には馬鹿にされるかもしれない。

時には自分が出したい意見が通らないかもしれない。

それでもしっかり自分が隠れずに表に立っていることが大事。

私はここに引き続きチャレンジしたい。

これはとても勇気がいること。

場の設定や目的も大事になってくるでしょう。

もし、何かを成し遂げようと本気の集団がいたら、

もしもこの人たちとは本音で付き合いたいと思ったら、

そこは出していこう。

そこでひよってしまう自分がいたら、私はこういう信念に立ち返ります。

”Risk connection to create REAL connection.”

「本物のつながりを築くには繋がらなくなるリスクを取れ。」

同じような葛藤を持っている人がいたら是非共に頑張りましょう。

今年もたくさんの方にブログを読んでいただき、ありがとうございます。

来年についてはまた次回書きますね。

良いお年を迎えてください。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。